2007年03月15日(木)
道民からの提言 part‐15 [道民の視点で 第5章]
山林育成と林地残材
まずは、木材需給の現状認識を素人ながら書いてみよう。
木材に関しては道民の大部分が素人なのだから需給状況がどうなっていようが関心はないかも知れない、しかし、山林の手入れが行き届かず山が荒廃し将来道民の生活上(水や燃料・心の癒し)又、災害上(水害及び温暖化に伴う諸現象)将来支障をきたすとなると話は別になるのではないか。
素人は素人なりに木材に関心を持つことは大切なことだし的外れなことではない。
木材需給の現状認識
1. 自由化の後遺症、今だ尾を引く *************** 林業家経営困難
立木価格は昭和55年の5分の1になり一向に上昇の兆しのないまま来ていた。(森林白書平成18年度)
2. 国産材シェア若干回復
3. 今後も輸入量減少の方向
4. 道内人工林は伐期に入る
道産材が無駄なく、集成材などにして利用しつくされているかどうかも疑問が残る。
5. 道民の木の使い方や森林のあり方など、住み方の方向性と知恵が
6. 木材需給の道内事情は大きく言えば輸入集製材で住宅<
以上の木材事情を踏まえた上で、下記をお読みください、昨年製材工場を見学する機会を得た。土場には大量のカラマツ丸太が積まれていた。全て径が16cm以上であるという。それ以下の丸太は入荷しないという。
山元で選別して出荷していると思われる集成材のラミナとしても105角製材としても製材工場としては都合の良い径なのだと思う。15cm以下の丸太はどうなっているのだろうか。皆伐をした場合小径木は使われないまま、累々として林地残材となって、山に放置されていることだろう事が目に浮かぶ。
もっともっと利用価値を考えないと山林の育成上も山林家の経営上も立ち行かなくなるし、北海道の山林の保護の面でも不利になるのではなかろうか。
中国木材(株)の広告を見た、第2図のような図が出ており、間伐材を利用することは「森を救うこと」だと書いてあった。
第1図と第2図をくらべて見てもわかるように、かたや16cm上の丸太を集めてラミナを製材し、かたや6cm上の丸太からも利用しようとする考え方の差や姿勢などは経営者の森、木、製材、地球環境などなどの哲学が感じ取れる。
これに反し、北海道の業界は立木が充分あるからか、間伐小径木までは利用しない、山元に捨てて朽ちても仕方がないのだという考え方が見えてくる。
勿論採算性もあると思うが、それ以前の木を徹底的に利用してやるという精神力や執着心の欠如と山林育成に関連する種しゅの考え方・哲学・に起因するものが多いように思われる。
まだまだ、北海道には立木が豊富にあるということか。
Posted by c2 at 11時03分 Comment ( 1 )
2006年12月06日(水)
< これから家を建てようとしている皆様へ > [道民の視点で 第2章]
苦言・提言−16
1級建築士 熊 谷 勇
住宅設計と構造計算
構造計算というものをご存知ですか、一般住宅であろうが、鉄骨造であろうが、低い・高い建物であろうが不必要な計算というものは有りません。
住宅には必要ないのではという風潮が強いこの頃です、建築士も近年計算しなくなりました。つい10年前兵庫県南部地震が発生し、大量の木造住宅が倒壊し、その建物の下敷きとなって6400人もの人々が亡くなっているにもかかわらず、金が掛かる、手間暇が掛かると言うことで段々としなくなってしまったのです。
これには国の方針も影響しています、2階建程度の小規模住宅の構造計算は確認申請時に提出を免除してしまったのです、2000年のときです。
建築士の自主的判断にまかせることになったのです。それをいいことに請け負い会社もそこに所属する建築士も、確認申請図の作成を依頼されている設計事務所も一斉に構造計算書の作成をやめてしまいました。
このことにより、構造の方向性のための羅針盤は完全に失ってしまったのです。
住宅は、間取図とその立面図のみで建てられるようになってしまいました。このことは災害に対しても危険な方向です。
構造計算は
1. どの程度の<地震>に耐えるようにするか
2. どの程度の< 風 >に耐えるようにするか
3. どの程度の<積雪>に耐えるようにするか
4. どの程度の<重さ>に耐えるようにするか
5. どの程度の<振動>に耐えるようにするか
6. 地盤はどこまで<地耐力>があるのか などを取り決めたものです。
当然建主である、貴方も説明を受ける権利があります、今住んでいる「家」がどの程度の耐力があるかは当然知っていて生活していないと不安ではないでしょうか、それを知りたいと思いませんか。構造計算をしない(見ない・知らない)ということは、その権利を「放棄」しているのです。
東京都内の住宅販売会社(主に分譲住宅)の自社発表の記録によると、施工した内の数百棟が基準法の強度を満たしていないことが明らかに成りました。
12社程度の下請け設計事務所に委託して、確認申請をして確認済証・工事完了検査済証も取得した建物でした。なぜ、このようになったのか?
すべて、国の方針が確認申請時に構造計算書(図面を含む)を免除(特例)してしまったことによるものです。
たとえ、小さな木造住宅とはいえ建築基準法もクリアーしない建物を設計しそれを国が確認したという済証を発行すること自体おかしな行為と思いませんか。たとえ、1級建築士の自主判断に任せるという特例を設けたにせよ、保存資料として残すとか、施主に交付することを義務付けるとか、何らかの対策が必要ではなかったのかと思われます。
建築とは単に建てられた建物の引渡しを受ければよいというものでは有りません。どのような気象条件のもとに設計され、施工されたのかを、設計図・計算書・仕様書等に記録し、保存されて、建物が生きている期間の修理・改築・保全などのあらゆる行為に役立てるために必要なもので大切な資料なのです。
これから家を建てようとしている皆様、契約時には次の資料を貰うようにして下さい、ない場合は作成してもらい手に入れるようにして下さい。
作らないというなら契約しないという態度を示す必要がある、それ位大切な契約図書であると認識して下さい。
契約時に最低必要な図書・資料として
1. 各階平面図 2.立面図 3.基礎伏図 4.各階床伏図 5.矩計図
7. 構造計算書(壁量計算書・必要各部材計算書など)7.建築基準法に定められた諸項目の記載書とその他確認申請に必要な図書など。
1〜7は必ず必要な契約の約束事となる書類です、是非これらの書類を作成して、その内容を請負業者(ハウスメーカー)と確認の上契約しましょう。
倒壊してから、建物の図書が何もないと、どういうことに成りますか。
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* 今国会で、建築基準3法の改正で、確認申請の特例の廃止が決まりますが、
そのことと、上記図面の作成・提出とは関係がないことです。
* 分譲住宅を購入時も全く同じことです、10年保証・保証保険・大会社など関係有りません、貴方の財産の見えないところがどうなっているかの問題。
* 引渡し時に、完成図をもらう事を契約条件に入れてください、契約時と完成時とで必ず変更等が有ります、施工前と完成後では多少に関わらず図面と現物の違いが有ります、リフォーム時に、または売却時に問題と成ります
Posted by c2 at 12時37分 Comment ( 0 )
2006年11月06日(月)
「木になる森」バスツアー 参加体験記−4 [道民の視点で 第5章]
3. 真狩樹木園 (真狩村 道立羊蹄青少年の森の中にある)
森林学習展示館にて各自持参の昼食を終えた後、2班に分かれました。1班は森林見学、2班は館内で木工工作とそれぞれ行動いたしました。
私は勿論森林見学です、手入れの行き届いた美林はめったにお目にかかる機会は有りません。
1) 森林(人工林)を間伐しないと森が荒れます。
2) 間伐をして日光を充分に入れてやらないと、木が太くならないし下草も生えないので、大雨の時は土が流されます。
3) 森林の中が暗くなり、土がむき出しとなり地表面が荒れます。
などと言われているが、山林作業に携わっていない私には現物を見ていないので実感がわかなかった、ただ写真を見て想像するだけだったが、ここで双方の見本と遭遇することができました。
1ヶ所は、手入れされたトドマツ林の美林です
1ヶ所は、全く手入れされないカラマツ林の荒廃林です
1ヶ所は、黄色に染まるカッラ並木です
北海道の人工林の大部分は、輸入外材に押され売るに売れず資金がないため手入れができず、放置しているのが現状です。戦後、住宅建設が盛んになり、北海道のエゾマツ・トドマツの伐採は急ピッチで進み、昭和30年代には枯渇してしまいました。
昭和35年外材の輸入解禁となり以後今日まで輸入外材が増え続け現在国内使用量の80%強を占めるようになりました。それ以後国内林業は衰退を続け、今日まで木は売れず、資金は無く、山の手入れもできない状態が続いています。
ここの森林のように手を入れてこそ美林として見ることができるのです、現状は木を育てても売れないため、林業家の年収は50万円台まで落ち込む始末です、これでは山を育てようという意欲はなくなります。
道民はもう少し地元の木を使わなければ、山は益々荒れ、最終的には洪水ともなり私たちの生活と、道内の全産業に多大な影響を与えます。
最初に見学した真狩樹木園は学習展示館に隣接し徒歩で2〜3分のところにありました、樹齢70年と言われるだけあって、大人が抱えられないようなトドマツが林立していました、樹高4〜50mはあるでしょうか、うっそうとした林が続いていました。山の手入れをするということは見事なことです。
隣接していろいろな樹種が混交する天然林があり、何らかの原因で倒木した樹木のそばには早や若木が芽生えていました。
しばらく歩くと羊蹄山から湧き出した水をたたえる池があり、満々と水を貯め公園のような一角があり、広々とした芝生の広場が有ります。
この池のほとり約長さで80m程度、北海道らしいカッラ並木があり紅葉いてこの木の下を通ると甘い香りがしました、カッラの葉とはこんなに甘い香りがするものかと改めて驚いた次第です。
昭和6年に植栽され現在では「北海道の美林」の一つに指定されています、私は映画の一シーンを見るような美しさ、静けさと香りの良さで、すがすがしい思いに浸りました。木道が整備されていますので、それを踏みしめながら中腹へと向かいますとそこには一面の荒廃林がありました、下草刈もせず間伐もしないために、林内は薄暗く山肌は土むき出しのままです、カラマツ林で木と木が込み合っていて細くひょろひょろ育っています、枯れ木はそのままになっていました。
手入れをしないとこのようになるのだという見本に残してあるそうです、この林を抜けるとようやく帰路となる道路に出ることができました。
降雨の中の1時間でしたが貴重な資源を見ることができました、人工林は手入れをしなければ木は太く育たない、木も一定年限を経て使用可能になったときは我々人間が使用してやらなければ木の循環ができない。
使用した謝礼として資金を山に返してやらなければならない、我々建築側は、住宅を設計し、木を買って使うだけではなく、山林の実状を踏まえて還元し、保存し、継続する、そして地元の資源を保護する意識が大切である。
と言うことがこの山を見てよく解りました、道はもっともっと道民を山に連れてゆき実状をみせる必要が有ります。 = 樹は全ての源なり=
< 市場原理も大切だが、国の山林の育成・継続が大切だ >
Posted by c2 at 10時01分 Comment ( 0 )
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